これからフクロウを飼いたい人にとっては飼育難易度は気になるところ。
「どんな動物にも簡単なんてありません!」なんていう人も多いですが、エサやりやトイレ掃除などの一定の大変さを除くと動物によって飼育難易度は変わります。
結論からいうと
フクロウの飼育は難しい です。
フクロウの飼い主である私が飼育が簡単ではない理由やフクロウを飼うデメリットを紹介していきます。
Contents
飼育方法が確立されておらず意見が分かれやすい
フクロウの飼育方法は確立されていません。だからこそ意見が分かれやすく飼い主同士の衝突も起こりやすいです。
たくさんある分かれ道の中から「情報の取捨選択」をすることが非常に難しいのです。
飼育方法
飼育方法は大きく分けて4種類あります。
- 係留飼育
- 半放し飼い
- 放し飼い
- ケージ飼い
どの飼育方法を選択するかで意見がかなり分かれます。みんながみんな自分は正しいと思って飼育しているので、自分と違う飼育方法を受け入れられない飼い主さんもたくさんいます。
フクロウの飼育方法を他の飼い主さんと情報共有する場合にはバトルが発生しやすいです。
エサをどうするか
飼っていない人からするとエサの下処理や見た目がハードルが高いと言われていますが、実際に大変なのは見た目ではありません。
- どの肉がメイン?
- エサは1日何食?
- 切って与える?置餌?
エサだけでも選択肢がたくさんあり意見が分かれます。
閉鎖的で情報が少ない
フクロウの飼育方法について語るとパンチが飛んできやすいので、揉め事が苦手なオーナーさんは飼育方法論を口にしません。
フクロウ飼育に調べても「餌はマウス・ウズラ・ヒヨコで~」と意見が分かれる前の基本的なことまでしか出てこないことが多いです。
かなり閉鎖的で情報が出てきません。
周りから理解されない
フクロウ飼育をよく思わない人も多いので、周りから白い目で見られることも。珍しい動物であるほど周りからの理解はされにくく、周りからの反応は飼い主にとってストレスになります。
「野生に返せ」なんてフクロウオーナーなら一度は言われる文言です。理解されないことを前提に開き直って飼うとストレスはたまりません。
エサが見た目のかわいい動物
エサであるヒヨコやマウスは一般的に可愛いと言われる動物です。フクロウを飼いたい本人が大丈夫でも小さなお子さんなどにとってはショックが大きいもの。
家族からの理解が得られないと飼育協力も難しいです。
体調不良に気づいた時には手遅れ
体調不良に気付いて動物病院に駆け込んだものの手遅れで助からない場合が多いです。
鳥類は体調不良でも我慢してしまうので、飼い主が体調不良に気付く頃には悪化していることが多いです。
もちろんフクロウを診察できる動物病院も少ないです。
細かい羽根や脂粉が大量
トイレ掃除よりも大変だと感じるのはフクロウから抜ける細かい羽根・羽根のカスである羽鞘(うしょう)・身体を守る脂粉(しふん)です。フクロウがいる部屋全体に舞うので、コマメな掃除が必須です。
フクロウのお気に入りの場所が部屋の片隅だとしてもかなり遠くまで散らかるので、部屋全体の掃除が必要になります。
命がけのメンテナンス
ペットのフクロウは伸びすぎた爪や嘴を適切な長さにそろえる「メンテナンス」を行います。
メンテナンス中に死亡する事例もあり、フクロウにとっては命がけです。伸ばしっぱなしにしてもエサが食べれなくなるなど悪影響です。
犬猫だったら爪切りで死ぬことはないですよね。フクロウは些細なことで死んでしまう繊細な動物です。
まとめ:フクロウの飼育が難しい理由
フクロウの飼育が難しいとされる理由は
- 意見が分かれやすい飼育方法論
- 周りから理解されない
- エサがかわいい動物
- 体調不良に気付いた時には手遅れ
- 羽根や脂粉の掃除
- 命がけのメンテナンス
特に飼育方法論における情報の取捨選択はとても大切です。
フクロウの飼育方法は意見が分かれやすい部分なので、「多くの人の意見を聞いて参考に」はとっても危険。
信頼できるアドバイザーや獣医の情報を信じて飼育してください。
飼育方法論の違いで他の飼い主さんと衝突するのは疲れますし、プロ同士が違う意見を言っているのをあれやこれやと取り入れると訳がわからなくなります。
議論の上で飼育方法が確立していくのでしょうけど、確立されるにはまだまだ時間がかかりそうです。
他人の情報を信じて何かあっても誰も責任は取ってくれません。自分が一番納得できるところからの情報源(獣医師や信頼性の高いショップなど)を信じるのが良いのではないでしょうか。
フクロウの飼育は本当に難しい!