フクロウには他の動物にはない特徴がたくさんあります。
- フクロウとミミズクの違いは?
- フクロウの首の可動域は?
- 威嚇や擬態のポーズは?
知っていると自慢できるフクロウ雑学を紹介します。フクロウカフェ・花鳥園・動物園がもっと楽しくなりますよ。
Contents
フクロウ雑学
フクロウとミミズクの違いは羽角
フクロウとミミズクの違いは頭に付いている羽角の有無のみ。羽角は飾り羽で機能はありません。
- 羽角なし→フクロウ
- 羽角あり→ミミズク
和名の語尾は、羽角がない個体「~フクロウ」・羽角がある個体「~ズク」と大まかに分けられています。
しかし、ミミズクはフクロウ科なので基本的にすべて「フクロウ」と呼びます。英語ではフクロウもミミズクは区別せずに「owl」と表記します。
「owl」の読み方は「アウル」
フクロウを英語で書くと「owl」、カタカナだと「アウル」と読みます。しかし、「オウル」と読む人も多くオウルで浸透していることも…。
フクロウの首の可動域は270度
フクロウの首はくるくる回転します。フクロウは首の骨(頸椎)が14個もあり、270度の可動域を持っています。
首を回転させるだけでなく、脚は動かず首だけズラして見たいものを見たりもできます。
威嚇して身体を大きく見せる
フクロウは威嚇すると翼を広げて嘴をカチカチならします。
威嚇には段階があり、少しびっくりした程度ならお腹の羽が膨らみ何事もなければ元に戻っていきます。
擬態して身体を細く見せる
フクロウは敵を発見すると身体の羽根をすぼめて細くし、枝に擬態して敵からやり過ごします。
対象物が視界に入らなくても音や気配を察知すると細くなります。
細くなるフクロウとしてアフリカオオコノハズクが有名ですが、他の種類のフクロウも細くなります。
フクロウの耳は左右高さが違う
フクロウの耳は顔の横にあり、左右違う高さに穴があいています。左右の耳の高さを変え、音圧差の違いにより音源がどこからするかを正確に把握できるのです。
フクロウの発達した顔盤はパラボラアンテナのような役割があり音を収集しています。
しかし、例外として耳の高さが左右同じ高さにある種類もいます。左右同じ高さに耳があるフクロウの存在の方が雑学っぽいかも。
フクロウは昼間も目は見えている
フクロウは夜だけでなく昼間も目は見えています。
フクロウの種類によって眼の虹彩の色が異なり、活動時間が違うと言われています。
- 黄色→昼
- オレンジ色→朝・夕方
- 濃い茶色→夜
フクロウは静かに飛べる
フクロウは狩りをするときに敵に気付かれないよう音を立てずに静かに飛べます。
- 羽のギザギザ構造(セレーション)
- やわらかい羽
- 翼面荷重が小さい
魚を捕食するフクロウ(マレーウオミミズク)は水中まで音が聞こえないので比較的に羽音がします。一番静かに飛べるフクロウはフライトショーでも大活躍のメンフクロウです。
外見で性別が分からない
フクロウの正確な性別は外見で判断できません。
一般的にメスが大きくオスが小さい身体をしていますが、個体差もあるので正確に性別を判断するには動物病院で血液検査を行います。
例外としてシロフクロウの成鳥は外見で性別が判断できます。
ペリットを吐く
エサとして食べた動物の骨や羽根を塊(ペリット)にして口から吐き出します。
ペリットを出す前兆として、上を向いて何度も口を大きく開けます。
ドロッとした茶色い糞をする
鳥は白い尿酸と黒い糞を排泄しますが、フクロウは1日に1回ほどドロッとした茶色い糞を排泄します。
「盲腸便」と呼ばれ臭いがキツイです。
瞬膜を出す
鳥類や爬虫類は目の内側から瞬間的に「瞬膜」を出します。瞬膜は眼を保護する役割があり透明~半透明です。
瞬膜を出した姿はホラー…
フクロウは別名が多い
フクロウは別名が多く種類によっては3つくらい呼び名があり、非常に紛らわしいです。
- 和名
- 英名
- 英名の直訳
- ニックネーム
和名以外が定着して一般的に呼ばれているフクロウもいます。
例えば、「ウサギフクロウ」はニックネーム的な名前の付け方です。本来の和名は「タテジマフクロウ」ですがウサギフクロウで定着しています。
他にも「クロワシミミズク」は英名を直訳した「ミルキーワシミミズク」、生態から「サルクイワシミミズク」とさまざまな呼び名があります。
- タテジマフクロウ(ウサギフクロウ)
- キタアフリカワシミミズク(ファラオワシミミズク)
- クロワシミミズク(ミルキーワシミミズク)
- インドオオコノハズク(インディアンスコップオウル)
- フクロウ(ウラルフクロウ)
- ワシミミズク(ユーラシアワシミミズク)
- イスパニオラメンフクロウ(ハイガオメンフクロウ)
- チャコフクロウ(チャコモリフクロウ)
眼を閉じたときのラインが下カーブなら瞬き
最後はくだらなさすぎて動物園や花鳥園でも教えてくれないマル秘雑学です。
フクロウが眼を閉じたときにできるラインが下カーブのときは「瞬き」。
ニッコリ笑っているような上カーブを描いているときは「睡眠中」
フクロウ雑学まとめ
- フクロウとミミズクの違いは羽角の有無
- 「owl」の読み方は「アウル」
- 首の可動域は270度
- 翼を広げて威嚇
- 身体をすぼめて擬態
- 耳の高さは左右非対称
- 昼でも目は見える
- 静かに飛べる
- 外見で性別は分からない
- ペリットを吐く
- 盲腸便を排泄する
- 瞬膜を出す
- 別名が多い
フクロウの特徴からフクロウ雑学を紹介しました。フクロウ雑学を知っていると動物園や花鳥園が楽しくなること間違いなし!
フクロウ雑学を1つでも覚えてくれると嬉しいです。
>>フクロウの特徴