フクロウ飼育の最大の難関「エサ」
スーパーで販売されている肉は血抜きされていて栄養がないのでダメです。フクロウを飼育するためにはマウス・ウズラ・ヒヨコを下処理してから与えなければいけません。
フクロウのエサであるマウスとヒヨコの下処理方法について解説します。
記事中では本物のマウスとヒヨコの画像が登場します。当サイトでフクロウの可愛い写真だけ楽しみたいという方は絶対に見ないでください。
では、始めましょう!
閲覧注意タグ付きの記事です。
Contents
マウスの下処理
フクロウのエサのひとつはマウスです。冷凍の「アダルトマウス」の下処理方法について解説します。
1.解凍する
凍っているマウスを流水解凍します。まずはタッパーやボウル等の容器に入れ、解凍するまでで水道水を流しっぱなしにします。人間が食べるお肉の解凍と同じ方法です。
マウスのお腹が柔らかくなったら解凍完了です。
流水解凍の時間
水温や水量で解凍時間が変わってきます。水温の低い冬はなかなか解凍出来ない…
2.お腹の皮を裂く
マウスのお腹にある糞を捨てるので、マウスのお腹の皮を裂きます。
お腹を開く場所はマウスを横にした時、中央よりも足側の方を開きます。
マウスの皮は2重になっているので、まずは外側の毛が生えている皮をポテトチップスの袋を開ける要領でパっと開きます。
アダルトマウスもMサイズ、Lサイズとありますが、大きいマウスの方が皮が厚くて開きにくいです。開きにくい場合はハサミで切ります。
外側の皮が開いたら内側の薄皮も同様に開きます。
コツはポテチの袋を開ける感じで開くこと。両手の親指と人差し指でつまんでピっと左右に引っ張れば開きます。
お腹を開くとマウス独特のニオイがします。このニオイが苦手な人は多いかも。
3.腸に詰まった糞を取り除く
マウスの腸には糞が詰まっているので捨てます。
茶色い部分が糞なので、取り除きます。
これで下処理完了です!
ヒヨコの下処理(黄身抜き)
ヒヨコもマウス同様に流水解凍をします。
ヒヨコのお腹の中には卵黄が入っているので取り除きます。
小指の側に頭、人差し指と親指側におしりが来るようにヒヨコを持ちます。ヒヨコを握ってお尻の方から卵黄を出します。力を入れすぎると色々出てしまうので要注意。キッチンハサミを使う場合はお尻の方を切ると取り除けます。
ヒヨコは黄色?
たまに黒い羽根の生えたヒヨコも販売していることもあります。全部が全部黄色ってわけじゃありません。黒色のヒヨコを食べるとペリットも黒っぽくなります。
捌き方
下処理が完了したらあとはザクザクと一口サイズに切っていくだけです。キッチンばさみを使うと簡単に切れますよ。
ただ、別に切らなくてもフクロウは自分が食べれるサイズについばんで食べることができるので無理に切る必要はありません。
フクロウのエサに関する噂話
エサに関してはショップや飼い主にとって考え方が違うので、参考までにエサに関する噂話を少し紹介します。
メインはどのエサ?
マウスは栄養価が高いです。だからマウスメインが良いよ!という意見がチラホラあります。
一方でマウスは味が濃いからメインで食べさせると他のエサを食べなくなるよ!という意見もあります。
マウスは一度欠品すると欠品期間が長いらしく、その間に他のエサを食べなかったら大変だ、という話です。
欠品リスクを考えると、「オリジナルフード」と呼ばれる各店舗が各々で出しているようなエサは避けた方が無難です。マウス・ウズラ・ヒヨコはどこの店舗でも販売しているので替えがききますからね。
食べ物で身体の色が変わる?
アフリカオオコノハズクの場合は、マウスやウズラをメインで与えると足先は白っぽくなり嘴は綺麗なグレーになる傾向があります。
産まれながらの個体差もありますが、身体が白っぽい子のエサはマウスかウズラの場合が多いです。美白なアフコノさんたち、とっても可愛いです。
切って与えるかそのまま与えるか?
切って与えた方が人慣れしやすいという意見があります。
一方で、切って与えるとフクロウがついばんで食べないので嘴が伸びやすくなるという意見もあります。
下処理は慣れれば簡単。真の問題はその先にあるのだ
エサの下処理はフクロウを飼うための最大のハードルなんてよく言われますが、下処理はただの作業なので簡単です。
慣れです、慣れ!
本当に大変なのは「何をどれくらいどういう風に与えるか」ということ。意見が分かれやすいのでピリピリしやすい話題のひとつです。
ハッキリとした答えがないからこそ、「スーパーの肉は血抜きされて栄養がないのでダメです、フクロウの餌はマウス・ウズラ・ヒヨコです」までしかいえないんでしょうね。
多くの飼育本やフクロウサイトもここまでしか書いてないでしょう?