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絶対に避けたいペット猛禽類のロスト(迷子)【危険性と対応】

フクロウのロスト
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猛禽類のペットとしての人気が出るにつれて、ロスト情報もまた増えてきました。

ペットとして猛禽類を選択するなら絶対に知っておきたい「ロスト」について考えてみます。

今回は以下のことについて詳しく紹介します。

  • ロストの危険性
  • ロストしないために注意すること
  • ロストした時の対応

ロストとは猛禽類の迷子のこと

猛禽類の迷子のことを「ロスト」と呼びます。飛び立って行方不明になってしまうことです。

訓練された個体が飼い主を見失って戻ってこれないことをそう呼んでいましたが、近年では猛禽オーナーも増え、不注意での迷子でもロストと呼ばれています。

もしロストしてしまったら、飼い主が自力で探さなければいけません。

訓練されてないと戻ってこれない

訓練された個体では、もし飼い主を見失って飛んで行っても飼い主を見つければ戻ってくる可能性が高いです。

本格的な鷹狩等で訓練されている場合はともかく、そもそも訓練をしていない個体のロストはお腹が空いていようが飼い主が近付いていようが飼い主が呼んで腕まで飛んで戻ってくる可能性は低いです。

フクロウの中でもフライト向きではないとされる小型種のロストには特に注意が必要です。訓練は出来ない種類であり、かつ体力的にも大型種より弱いです。そして小さいので見つけにくいです。

ペットとして猛禽類を飼うならロストは絶対に避けるべきです。

びっくりして飛んでいく可能性がある

フライトするアフリカオオコノハズク

フクロウはスズメのように頻繁に飛ぶ鳥ではありません。同じ場所で何時間でもじっとしていられます。

でも、飛べないわけでもありません。

大きなもの音や他の動物の鳴き声にびっくりして飛んでいく可能性があることを忘れてはいけません。

ペットのフクロウは野生では生きていけない

ペットとして飼われたフクロウは野生では生きていけません。

  • エサを自力で確保できない
  • カラスからの襲撃
  • 交通事故

外の世界にはペットフクロウにとっての危険がたくさんあります。

フクロウに関して理解のない方が「野生に返せ!」なんて言ってくることもしばしばありますが、一度ペットとして飼ったら絶対に外に放したらいけませんよ。

関連記事:フクロウなどペット猛禽の天敵はカラス!集団襲撃に要注意

カラスで迷子発見
逆にカラスが群がっているところに迷子のフクロウがいた…なんて話もあるようです。

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ペット猛禽におけるロストの危険性

ジェスがついていないと保護は困難

フクロウの足に装着する足革の「ジェス」が付いていない場合は、見つけたとしても保護が困難になります。室内で放し飼いをされているフクロウはジェスを外されていることが多いので、よりロストには気を付けないといけません。

ロスト時にジェスが着いていたとしても、より戻し金具がついていなければ外れてしまう可能性もあります。

足環がついていないと保護が遅れる

「鳥獣保護法」で野鳥の捕獲は禁止されています。外来種かどうかをフクロウに詳しくない一般の方は「足環の有無」で判断するため、足環がついていない猛禽類のロストは「野鳥の可能性あり」と勘違いされ保護が遅れます。

また、もし保護されても飼い主としての証明ができないため手続きが大変になります。

足環がついていないフクロウを飼育している場合はくれぐれも注意が必要です。

リーシュによる事故

ロスト時にリーシュ(係留紐)を着けている場合は、リーシュがフクロウや木に絡まって動けなくなってしまうこともあります。

目立ちやすく保護はしやすいですが、一刻も早く見つけなければフクロウに着けたリーシュが事故につながってしまいます。

ロストしないために気を付けること

ロストは猛禽類の命に関わるので、細心の注意を払わなければいけません。ロストしないために最低限気を付けることを挙げてみました。

  • 部屋で自由にする時は窓を閉める(網戸注意)
  • 据え回し時はグローブにリーシュを鷹匠結び
  • キャリーバッグからの出し入れ時は特に注意する
  • 日光浴など外に出す時は目を離さない

少なくとも上記は確実に守りたいところ。

網戸の使用にも注意が必要です。小型のインコでさえ網戸を突き破って逃げることが出来ます。フクロウなどの猛禽類ならなおさら気をつけなければいけません。網戸を閉めているからと安心していてはいけませんよ。

頻繁に外に連れ出す機会があるなら「GPS」を装着させておくこともロスト対策に有効です。GPSさえあれば万が一のことがあっても、居場所が分かるので自分で探すことが出来ます。

家の外から猫が網戸を破って入ってきた事例もあります。

ロストしたときの対応

届出を出す

  1. 警察署
  2. 保健所・動物愛護センター

猛禽類をロストしたときは、まずは管轄の機関へ届出を出します。もし無事に保護された場合は各機関に連絡が入ります。

保護した方がどちらかにしか連絡をしない場合もありますので、迷子にしてしまった飼い主はすべての機関に届出を出した方がいいです。

死ぬ気で探す

ロストしたフクロウは野生では生きていけないので一刻も早く保護しなればいけません。自力で探すことはもちろん、SNSやチラシなどを駆使して探すことも有用です。

SNS・チラシへの記載事項
  • 逃げ出した日時・場所(住所)
  • フクロウの特徴(種類・大きさ・色)
  • リーシュ・ジェスの特徴(専門用語は使わない)
  • 連絡先

SNS・チラシを使って探す場合は、猛禽オーナー以外の一般の方からも助けを求めることになりますので、「リーシュ・ジェス」といった専門用語は避けて分かりやすく伝えることが大切です。

「脚に赤色のロープが着いています」など誰にでも分かりやすい言葉へ置き換えた方が伝わりやすいです。

足環情報は死守するべし

猛禽類には各個体ごとに足環がついていて、一羽一羽異なる識別番号が記載されています。

近年はSNSを駆使した迷子探しが非常に多いですが、知らない人たちに足環情報だけは開示してはいけません。足環の情報は飼い主・購入ショップ・ブリーダーしか知り得ない情報です。

もし足環情報を開示してしまった場合は、無事に保護されたとしても「飼い主なりすまし」という被害にあいかねません。足環情報を知っていることは飼い主の証明となってしまいます。

まとめ:猛禽類のロスト

  • ロストとは迷子のこと
  • 訓練されていないと捕獲は困難
  • ペットして飼われたフクロウは野生では生きていけない
  • ジェスがないと回収困難
  • リーシュが事故につながることもある
  • ロストをしないように細心の注意を!
  • 足環情報の開示は危険

ロストは外で生き延びるすべを持たないペットの危機です。

「探す努力」より「ロストしない努力」の方が数倍簡単です。くれぐれも行方不明にならないように気を引き締めておいた方がいいですね。

フクロウは珍しい動物なので迷子になるとテレビ沙汰になりますよ。

愛鳥:くるるのコメント

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