換羽期は羽根の掃除より、「羽鞘(うしょう)」の掃除がとくにやっかいです。
抜け落ちる羽根のことしか注目されませんが、換羽の実情は飼ってみるとかなり印象が変わるものです。
この記事では鳥の換羽と本当にヤバイ羽鞘(うしょう)について詳しく解説します。
Contents
換羽期とは羽根が大量に生え変わる時期
換羽とは古い羽根がたくさん抜けて新しい羽根が生え変わる生理現象です。一定期間に羽根がたくさん生え変わる時期を「換羽期(かんうき)」といいます。
換羽を別名で「鳥屋(とや)」とも呼びます。「とや」は鷹匠からできた言葉で、換羽中の鷹を小屋で休ませていたことが由来です。
掃除をしても羽根がどっさり抜ける…そんな時は換羽期に突入しているかもしれませんね。
換羽とは古い羽が抜けて新しい羽が生えてくることを言い、全身的に起こる生理現象です。回数は、通常年1回で、一般飼育環境下では日照時間(明時間)の関係もあり、2-3回と言われています。時期は、発情後の休止期に始まり、1-2ヵ月の期間で完了します。
引用:きど動物病院BLOG
換羽の読み方は「とや」ではありません。換羽(かんう)=鳥屋(とや)です。当て字でも換羽で「とや」とは読めませんよね。
換羽期の特徴
換羽期に突入すると鳥の見た目に変化がでます。換羽期の特徴について紹介します。
羽根がすぽすぽ抜ける
換羽期は羽根の生え変わりですから大量の羽根が抜けます。朝掃除をしたはずなのに夜には羽根が散らばっており、換羽期の掃除は大変です。
身ぶるいをしただけで、ふわふわの羽根が落ちてきます。空気清浄機も大忙し。
換羽期は身体のいろんなところから羽根がぴょこぴょこ出る可愛い時期でもあります。
顔周りからもぴょこぴょこして可愛いですよ。
一度の換羽で、大きい風切り羽根もたくさん抜けます。抜けた羽根はアクセサリーにもできるので、本人にボロボロにされる前に回収しておくのもいいですね。
羽鞘(うしょう)ストロー状の鞘ができる
羽鞘(うしょう)とは鳥の新しい羽根を守っているストロー状の鞘のこと。画像でみると、おでこのところです。
新しい羽根は羽鞘のなかで作られ、羽根が完成してくると少しずつ羽鞘がぽろぽろと自然に剥がれます。
羽根が大量に抜けるだけでなく、新しい羽根から落ちる羽鞘のお掃除が大変なのです。
新しい羽根(筆毛)ができる
換羽期には羽根がたくさん抜けますが、同時に新しい羽根も生えてきます。白い半透明でツンツンしているものが新しくできてきた羽根です。
羽鞘に守られた新しい羽根の先が少し見える状態を「筆毛(ひつもう)」といいます。先っぽの羽鞘が剥がれ落ちた時の形が「筆」に似ていることから「筆毛」と呼ばれています。
取れそうで取れない羽鞘を剥がしたくなりますが、自然に剥がれるまで気長に待つのが吉。
換羽の実情:羽鞘の掃除が大変
換羽期には新しい羽根がたくさん生えてくるので、新しい羽根から剥がれてくる羽鞘も大量です。
フクロウの止まっている場所の下には剥がれた落ちた羽鞘がたっぷり。カキカキしたり身震いするとポロポロとよく落ちます。
もちろんフクロウの足元にたくさん落ちるのですが、羽鞘は軽いので広範囲に落ちます。とくに室内で鳥を自由にしている場合は部屋中が羽鞘で汚れます。
換羽期はもちろんですが、換羽期以外でも常にどこかしらの羽根が作られているので鳥屋部は羽鞘まみれになります。
ぶっちゃけ!!トイレ掃除より大変!!
まとめ:換羽期の羽鞘がヤバイです
- 羽鞘(うしょう)は新しい羽根を守っているストロー状の鞘のこと
- 羽根ができると羽鞘は自然に剥がれる
- 剥がすな、待て
- 部屋中に落ちる
「鳥はトイレを覚えないから大変だ」と言われがちですが、部屋中に飛散する羽鞘の方が掃除が大変です。
「なんでこんなトコロまで?」って思うことも多々あります。
とくに換羽期はカオスです!
鳥は脱ぎ散らかすだけなので、飼い主はお掃除を頑張りま~す