フクロウ等の猛禽類の餌として販売されている冷凍ヒヨコ。
猛禽類の餌となる冷凍ヒヨコの性別は
オス です。
基本的にメスのヒヨコが猛禽類の餌として販売されていることはありません(一部例外あり)。餌として販売されているヒヨコについての豆知識を紹介しようと思います。
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鶏は産まれてすぐオス・メスで仕分けられる
鶏の子どもであるヒヨコは産まれてすぐにオス・メスで仕分けられます。
オスとメスでは商業用の価値が異なるため、なるべく早い段階で性別を判断する必要があります。ある程度大きくなれば見分けが付きますが、そこまで大きくなるまで待っていては施設やお金が無駄になるからです。
そこで「初生雛鑑別師(しょせいびなかんべつし)」という資格を持った人がヒヨコの肛門位置の微妙な違いでオスとメスを仕分けています。
オスは卵を産まない
基本的に食用卵を産む養鶏場にはオスの鶏はいません。オスは卵を産む器官を持っていないので、卵を産むことは出来ないからです。
鶏の場合、オスはメスに比べ商業用の利用価値がほとんどないのです。
オスの鶏はほとんどいない
オスの鶏は「種鶏場」という、養鶏場で卵を産む鶏を繁殖し育てる施設にいます。その他、有精卵を作っている養鶏場にはいますが、鶏卵は無精卵が主要のためほとんどいません。
基本的に養鶏場にはオスの鶏はいないのです。
オスのヒヨコの運命は殺処分
不運にもオスに産まれてしまったヒヨコは人間にとって利用価値がありません。
その運命は殺処分です。
人間の食卓にあがる食肉用としても育てないため、殺処分になります。
この人間が食べないオスのヒヨコたちの一部が、猛禽類の餌として販売されている冷凍ヒヨコたちです。
オスとメスが産まれてくる可能性が半々だとすれば1年間で1臆羽ものヒヨコが殺処分されている計算になるんだとか。
産まれる前の卵をレーダーで性別鑑定する技術が開発
ヒヨコとして産まれる前の有精卵の段階で性別鑑定ができる技術が開発されたようです。この技術が一般的に普及すればオスの殺処分もなくなる可能性があります。
命が与えられる前に痛みを伴わずお星さまになるわけですから、こういった技術は発展していってほしいところ。
しかし、普及しすぎると猛禽類の餌である冷凍ヒヨコの高騰にもつながりかねない事案かもしれません。(考え過ぎかも…?)
まとめ:猛禽類のエサとなる冷凍ヒヨコはオス
- 産まれてすぐにオスメス分けられる
- オスは殺処分
- オスのヒヨコが猛禽類の餌として流通
猛禽類の餌としてして流通している冷凍ヒヨコには「オス」という豆知識でした!
オスに産まれるだけで将来が決まってしまうってなんだか悲しいですね。畜産現場はかなりシビアです。
せめて猛禽類に美味しく食べてもらえれば、少しは浮かばれるのかも(?)