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【鳥の羽繕いの役割】羽根を整える以外の意味も!粉と脂で身体を守る健康行動

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犬猫が身体を舐めて毛繕いをするように、鳥も嘴を使って身体の羽根を整える「羽繕い(はづくろい)」を行います。鳥にとっての羽繕いは羽根を整えるという役割だけではありません。

実は鳥の健康にも関わる重大な役割が2つあります。

  • 羽根を整える
  • 身体を守る

 

鳥のよく行っている「羽繕い(はづくろい)」の役割について紹介します。

羽根(羽弁)を整える

鳥の羽根(正羽)

鳥の羽根は羽軸という芯に羽弁(うべん)という板状のものがついています。羽弁を構成する羽枝(うし)が何らかに引っかかってしまい裂けてしまうことがあります。

もし裂けてしまっても、羽繕いによって羽弁を整えて元通りにすることができます。

関連記事:【鳥の羽根】裂いても元に戻る?!その秘密は構造にあった!

粉・脂を身体につけて身を守る

鳥は羽繕いで粉や脂を身体につけます。

粉や脂を身体につけることで

  • 汚れから身体を守る
  • 水分から身を守る

といった鳥の健康にとって重要な役割があるのです。

粉綿羽(ふんめんう)から出る粉

鳩

鳥は粉綿羽(ふんめんう)という先端が崩れて粉になる羽根を持っています。粉綿羽から出る粉を身体にまぶすことで汚れや水分から身を守ります。

粉綿羽が多い鳥(ハト・サギなど)だと、水浴びをした水中に白い粉が浮かぶことがあります。

尾脂腺(びしせん)から出る脂

フクロウの尾脂腺

尾羽の付け根あたりに脂を分泌する尾脂腺(びしせん)があります。尾脂腺から出た脂を嘴につけて羽繕いすることにより身体に脂を塗ります。

粉綿羽が発達している鳥は尾脂腺からの分泌が少ない傾向にあります。

健康な鳥は撥水性ばつぐん

フクロウの羽根は水をはじく

健康な鳥は脂や粉で身体を守られているので撥水性バツグンです。逆に不健康で粉や脂がついていない羽根は水浴び後でもなかなか乾かない状態になります。

粉綿羽が発達している場合は尾脂腺があまり発達していないことが多く、逆に尾脂腺が発達している場合は粉綿羽が少ない傾向にあります。どちらが発達しているかは鳥の種類によります。

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フクロウの羽繕いポーズ集

バリエーション豊富なフクロウの羽繕い姿をお楽しみください。

翼を羽繕い

鳥の羽繕い

羽繕いをする方の翼をやや広げて入念に。目を閉じて真剣な表情です。

鳥の羽繕い

翼の内側から羽繕いをする時はバっと翼を広げて背中側から羽根を整えます。翼を広げると身体も大きく見えますね。

鳥の羽繕い

身体が柔らかくて器用!

お腹はふっわふわ

鳥の羽繕い

お腹を羽繕いすると内側のふっわふわな羽がチラ見え!

たまりませんなぁ~!

鳥の羽繕い

お腹の真ん中を羽繕いすると、中心でぱっかーんと割れます。

鳥の羽繕い

お腹の羽根がふわっと全体的に広がるので、顔をあげた瞬間のシルエットはまるで三角形?

尾羽も羽繕い

鳥の羽繕い

おしりに嘴は届かないのでは…?と思いきや!

尾羽をひょいと上げてしっかり羽繕いをします。上向きな尾羽もまた可愛いです。

顔周りの羽繕いで超小顔

アフリカオオコノハズクの羽繕い

普段は顔が大きくて2頭身のような見た目をしていますが、顔周りを羽繕いすると超小顔に!もはや何の動物なのか分かりませんね。

変顔バンザイ\(^o^)/

まとめ:羽繕いの役割

  • 羽弁(羽根)を整える
  • 粉や脂で汚れ・水から身を守る

嘴を使っての羽繕いには大切な役割があるのです。どこの部位を羽繕いするかでポーズが変わって見えるのも楽しいですね。

粉が多く出る鳥を飼育する場合は掃除もこまめに行うことが大切です。

>>脂粉対策をチェックする

愛鳥:くるるのコメント

くるる
くるる
脂たっぷり、粉しょうしょー

>>鳥の羽根の構造をチェックする

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