フクロウや鷹の手綱となる猛禽用のジェスはロスト(迷子)しないための重要な係留道具のひとつです。
ジェスは市販でも1,000円~3,000円程度で購入出来ますが自作も可能です。
今回は革ジェスの作り方をザーッと説明します。
Contents
猛禽用革ジェスの作り方
革の伸びる向きをチェックする
ジェスに使用する革は場所によって「伸びやすい方向」と「伸びにくい方向」があります。
革を切り出す前に革を軽く引っ張って伸びやすさをチェックし、「伸びにくい方向をジェスの長手方向」に使用します。
ジェスは使用しているうちに革がどんどん伸びていきますので、伸びにくい方向が長手方向になるようにしましょう。
革の伸びをチェックするときに、頑張りすぎると使用する革が伸び切ってしまうので注意しましょう。
革を切り出す
革が伸びにくい方向が長手になるように革を長方形に切り出します。サイズは猛禽の大きさによって変えてください。
慣れないうちは、ボールペンで軽く線を下書きしてから切り出すと上手く切れます。
末端は三角形になるように尖らせます。
少し角度がついていた方がフクロウに取り付けたときにかっこいいですよ。
三枚重ねに巻いて穴をあける
革のザラザラした方を内側にして、末端が四角い方をくるくると三枚重ねになるように巻きます。
巻いた状態の中心に穴をあけます。
中心に穴があかずに革が切れてしまった場合は、最初から作り直しになります。
三角にした末端を穴に通す
三角形にした方を三枚重ねにした穴に通します。
フライト用のジェスは完成です。
リーシュを取り付ける用のスリットを入れる
ジェスはリーシュとセットでフクロウを係留するので、取り付けつためのスリット入れます。スリットの両端に小さい穴をあけるとスリットが広がりません。
スリットを入れると係留用ジェスの完成です!
カンガルー革がオススメ
猛禽用のジェスに使用するジェスは「カンガルー革」がオススメです。
カンガルー革は硬くなりにくいのでフクロウへの負担が少ないです。カンガルー革は人間用スニーカーにも使われるほど動きやすい!
カンガルー革の値段は牛革よりは高いですが品質は良いですよ。
革ジェスの作り方まとめ
- 革の伸びる向きをチェックする
- 革を切り出す
- 端を三枚重ねに巻いて穴をあける
- 穴に尖った端を入れる
- リーシュ用のスリットを入れる
フライト用ジェスはスリットなし、係留用ジェスはスリットありです。
ジェスはまとめて作ると市販品より安くなるのですが、1羽2羽のための自作では革が余ってしまい高くなってしまいます。
市販品も高くないので、基本的には完成品を購入することをオススメします。