フクロウを飼うにあたって必要になるのが「メンテナンス」です。
猛禽以外のペットにはあまり使用しない単語ですが、他のペットでいう爪切りなどの基本的な「お手入れ」のことですね。
フクロウにとって大事なメンテナンス。具体的な内容とメンテナンスにかかわる注意点をまとめました。
Contents
フクロウの嘴・爪切り
1~2ヶ月に1度、嘴と爪を切ろう
フクロウは嘴を爪が伸びるので、1~2か月に1度ほど嘴と爪を切ります。嘴や爪が伸びるスピードにやや個体差があるようで、我が家の場合は4週間で嘴がかみ合わなくなります。
1ヶ月に1度のメンテナンスを目安にし、個体の様子を見つつメンテナンス頻度を見極めてください。
エサを与えるときに切って与えるかそのまま与えるかでも嘴の伸び具合が異なります。
嘴が伸びすぎるとエサが食べられなくなる
メンテナンスを怠って嘴が伸びすぎると、上嘴と下嘴のかみ合わせが悪くなります。嘴が伸びすぎてしまうと嘴がかみ合わないことによってエサが食べることができなくなります。
- 嘴が伸び過ぎる
- かみ合わせが悪くなる
- エサがうまく食べれない
- 栄養不足・餓死
という一連の流れが起こります。きちんとメンテナンスをしていれば、防げる事故ですので伸びすぎる前に嘴を切りましょう。
嘴は縦にも横にも伸びる…
ジェスの交換
フクロウを持つ際の手綱となる「ジェス」は半年に1回程度交換します。
革ジェス・ロープジェスがあり、フクロウカフェなどはカラーがおしゃれなロープジェスを使用していることが多いです。
革ジェスは水浴びの後に水分を拭き取ると硬くなりにくく長持ちします。
アンクレットの交換
フクロウの足に装着しているアンクレットは1年に1回交換します。
足環の下にくるように装着することがポイントです。
メンテナンス時の注意事項
メンテナンスをする人は嫌われる説が有力
嘴切りや爪切りは神経の通っていない場所を切りますが、切る時の衝撃はフクロウに伝わりますので「メンテナンスはフクロウにとっては嫌なこと」です。
そして嫌なこと(メンテナンス)をしてくる人のことを嫌いになると言われています。嫌いになる対象が飼い主だったら悲しいですよね。
メンテナンスは飼い主以外のショップ店員などにお任せするのが良いとされています。
一方で「フクロウが信頼している飼い主がするべきだ」という考え方もあります。ただ、愛鳥くるるはいつもメンテナンスをしてくれるお兄さんが大嫌いなので「嫌われる説」が有力だと思っています。
メンテナンスは信頼できる場所で行う
メンテナンスは信頼性の高い店舗や病院で行いましょう!
フクロウを生体販売する店舗が増えてきた一方で、なかにはメンテナンス技術が伴っていない店舗もあります。
健康なフクロウをメンテナンスに預けて死亡するという本末転倒な事故例があるようですので、フクロウのメンテナンスをしてもらう店舗は技術的に信頼できるお店が良いですよ。
タオルぐるぐる巻き保定時の事故
フクロウのメンテンス時には「保定(ほてい)」という動物が暴れないように持ち方をします。
ペットショップやフクロウカフェによってはタオルで翼が開かないように巻くことがあります。
タオルで猛禽をくるむとタオル内で熱がこもりやすくなり、死亡事故につながるケースがあります。
タオルに包まれているフクロウの姿が可愛いと話題になることも多いのですが、できればタオルを使わずにメンテナンスする方が良いでしょう。
一方で素手で保定をする場合、保定が下手な人だとフクロウの翼が折れる原因にもなります。
キャリー移動による吐き戻し
自宅以外でメンテナンスをする場合はキャリーバッグで移動することになります。フクロウは移動酔いしやすい動物です。
移動前日に食事を食べている場合は未消化のまま吐き戻します。吐いた後にメンテナンスをすると身体への負担が大きいので要注意。
- 食後10時間以上あける
- 前日は食事を抜く
どちらかで吐き戻し対策をした方が良いです。
消化速度も個体差があります。愛鳥くるるは食後12時間以上あけてからの移動でも未消化物を吐き戻します。
メンテナンスまとめ
嘴切り | 1ヶ月に1回 |
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爪切り | 1ヶ月に1回 |
ジェス | 6ヶ月に1回 |
アンクレット | 1年に1回 |
- 嫌われる可能性あり
- お店のメンテナンス技術
- タオル巻きの事故
- キャリー移動酔い
フクロウのメンテナンスは基本のお手入れです。「ヤバイ状態」になってからショップに駆け込むのではなく、習慣として定期的に行いましょう。