飼い主にとってはとても可愛いフクロウ
でも、周囲の人からは「フクロウを飼う」ことは理解されない場会が多いです。猛禽類をペットとして迎え入れることは周囲からドン引きされることもしばしば。
なぜ受け入れてもらえないのかフクロウオーナーである私が解説します。
フクロウ飼育が理解されない3つの理由
エサが可愛い動物
フクロウのエサはヒヨコ・マウス・ウズラです。
ヒヨコは動物園などの「ふれあい」イベントにも度々登場する「可愛い」とされる動物です。マウスに関してもペットとして人気が高いハムスターを連想させるような可愛い小動物。
ウズラはマイナーですがペットとして飼育されることもあり、日本ではウズラの肉を食べる習慣はあまりありません。
フクロウは可愛い動物(ヒヨコ・マウス・ウズラ)を食べ、しかも飼い主はその可愛い動物(エサ)を自分で下処理することから引かれることが多いです。
ドン引き必至にも関わらず、「エサは何食べるの?」と周囲は飼い主に質問してきます。
キラーワードは
「可愛い」と「可哀想」
名物うずらの丸焼き
京都・伏見稲荷の名物は「うずらの丸焼き」
野生動物
ペットとして飼育されているフクロウのほとんどは「インプリント」と呼ばれる産まれた時から人の手で育てられた個体です。
インプリントのペットフクロウはもはや野生動物ではありませんが、野生でも生息している種類です。
「鳥好き」にも色々あります。「野鳥好き」の方は野生の鳥が好きなのであって、野生にもいる種類のフクロウをペットとして飼う人に抵抗を感じる場合もあります。
野鳥は飼えない
野鳥として有名なメジロ等はもちろん、日本に野生で生息しているフクロウを捕獲・飼育することは出来ません(鳥獣保護法)
フクロウは夜行性が多い
「フクロウは夜行性」というイメージが世間では強く、「夜行性の動物を飼うなんて!」と言われがち。
猫やハムスター等メジャーなペットに関しては夜に活動しても許されますが、フクロウは肩身が狭いので「夜行性なのにヒドイ!」と言われます。夜でも寝てますけどね…
みんな夜行性ではない
昼行性のフクロウもいます。シロフクロウが代表的。
カミングアウトは慎重に
基本的にコアな趣味ほど理解されません。「フクロウ好き」もコアな趣味のひとつで決して万人受けはしません。「フクロウを飼う」ことは周りから冷たい視線を受けることが多いです。
大多数の冷たい視線
少数の理解者
だからこそ「フクロウを飼っている」という事実のカミングアウトは慎重に行った方が良いと考えます。
「フクロウを飼っている」という話が良い方向に流れるか悪い方向に流れるかは聞き手のフクロウに関する考え次第なのです。
フクロウ等の猛禽を飼育するためには飼育に関する知識だけではなく、周りからの小言を聞き流す「スルースキル」もある程度必要です。決してみんながみんな理解してくれるわけではありませんからね。