フクロウや鷹などの猛禽類をペットのパートナーとして迎える人が増えた一方で、据え回し時の猛禽類をめぐる対人トラブルもまた増えています。
外で据え回し訓練を行うときの注意点をまとめました。
Contents
据え回しとはグローブの上に乗せて外で歩く訓練のこと
猛禽類をグローブに据えて外に出歩く訓練のことです。据え回しをすることで飼い主のグローブの上は安全だと思わせ、外の世界に慣れさせます。
猛禽の据え回しは注目の的
フクロウ等の猛禽類はペットとして人気はでてきましたが、まだまだ世間からすると動物園にいるような珍獣です。
据え回しで外に連れ出すと間違いなく注目の的になります。珍獣連れでそこら辺を歩いてて見るなって方が難しいと思いませんか?フクロウ飼いの私でも外でフクロウを連れている人がいたらきっと見てしまいます。
人通りのある時間や場所で据え回しをする場合は注目の的のなる自覚が必要です。
据え回し中の対人トラブル例
注目の的になるが故、据え回しの最中には対人トラブルが付き物です。世間では珍しい動物というだけあって人間ホイホイみたいな感じになり、良くも悪くも色々な人を引き寄せてしまいます。据え回し中に起こり得るトラブルについてまとめてみました。
ペットの無断撮影
よくありがちなトラブルが飼い主に許可を取らない無断撮影です。
珍しい動物であるが故、こっそりとパシャリとされがちです。こっそりではなく堂々と勝手にパシャリというパターンもあります。無断撮影を良しと思うペットの飼い主はまずいません。
「可愛いですね!写真を撮らせてください」と頼めばほとんどのオーナーは許可してくれるはずです。「可愛いですね!(カッコイイですね!)」と一度上げるのがポイントで、ペットを褒められて嬉しくない飼い主はいないのです。
フラッシュ撮影
フラッシュOFFなら撮影を許可するオーナーは多いのですが、「フラッシュOFFにし忘れた」という事故があります。
やはり電子機器に疎い人はいるもので、フラッシュの切り方が分からないこともあります。
人間よりも目が良い猛禽類へのフラッシュ撮影は身体の負担になります。
ペットに無断で触られる
勝手に写真を撮られることよりタチが悪く、稀に据え回し中の猛禽に勝手に触ろうとする人がいます。他の人との会話に夢中になってる時には特に注意が必要です。
ペットとして飼育されている猛禽はフクロウカフェの個体のように色々な人から触られ慣れていません。知らない人に突然触られると猛禽たちもびっくりしてしまいます。
びっくりした拍子に普段は大人しい子でも攻撃的になってしまうかもしれません。勝手に触られて怪我をされたら飼い主としてはたまったものではありません。
好意でふれあいを許可しても…
飼い主が好意でふれあいを許可したとしても怪我をさせてしまうリスクはゼロではありません。万が一、事故が起きた時の責任はどちらにあるのでしょうか。特に大型種は注意が必要です。
罵声・罵倒
猛禽類との据え回しは人間ホイホイなので変な輩も寄ってきます。
「目立ちたいだけなんでしょ?」
「野生に返せ!」
「フクロウじゃなくてミミズクな(どやぁ」
汚い言葉で突っ掛かられてしまった時に、カチンときてつい言い返してしまいトラブルに発展することがあります。
猛禽類はまだまだ周りの理解が得られない場合も多く、気に障ることを言われがちです。右から左へ受け流す能力も猛禽オーナーには必要かもしれません。残念ながら言い返せばよりこじれていきます。
カラスやトビの襲撃に注意
大型の猛禽類であってもカラスやトビに狙われます。トビが多く飛んでいる場所での据え回しは避けましょう。
据え回し中のカラスやトビに襲われないように周りに気をつけてくださいね。
フクロウのロストに注意
外に連れ出すときはロストに要注意!
係留紐(リーシュ)は手に巻くだけでなく、グローブのリングへ結んでおきましょう。
また、キャリーバッグからの出し入れは特にロストの危険が高いため注意しましょう。
まとめ:据え回しトラブル
- 無断撮影
- フラッシュ撮影
- 無断で触られる
- 罵声・罵倒
- カラスやトビの襲撃
- ロスト
据え回しで外に連れ出している時のトラブルを挙げてみました。
据え回し中に声をかけてくれる人は悪い人ばかりでもありません。ペットを通して色んな人と話すきっかけができるのも猛禽類の魅力のひとつかもしれませんね。