フクロウをお迎えする前にはきちんと飼育用品をそろえなければいけません。
フクロウの飼育用品って何?
何をそろえればお迎え可能?
お迎えを検討したら気になりますよね。
ここではフクロウ飼育に必須な飼育用品を紹介します!
Contents
フクロウ飼育用品一覧
パーチ(止まり木)
パーチはフクロウにとっての家になります。常に安心して止まれる場所です。
係留飼育(フクロウを繋ぐ飼育方法)ではもちろん必須ですが、部屋で放し飼いをする場合でもフクロウが安心して止まれる場所は必要です。
ボウパーチやブロックパーチなどいくつか種類があります。フクロウが止まれるほこを自作する方も多いです。
床好きだと羽根が擦れる
パーチに止まらず床にいる時間が長いとフクロウの羽根が擦れることもしばしば。パーチに止まっていた方が綺麗な羽根を保てます。
アンクレット
フクロウの脚に着ける足革。フクロウの脚のサイズに合わしたものを使用します。1年に1回程度交換が必要です。長期間交換していないと革が皮膚に癒着するので注意してください。
足環(ブリーディング個体の認識票)の下にアンクレットがくるようにを取り付けます。完全室内放し飼いの方だとアンクレットを外す場合もありますが、基本的には必須です。犬猫でいう首輪みたいなもの。
足環は一番上!
足環とアンクレットの順序が逆になると、足環が足に押し付けられ怪我の原因に。間違えて装着されている場合は、きちんとした店舗や動物病院で早く取り付け直してください。
ジェス
アンクレットに通して手綱となる部分。革ジェス・ロープジェスがあります。半年に1回交換が必要です。係留するための道具なので、万が一外出中に壊れると大変です。
フライトする個体用に、フライト専用のジェスもあります。
カンガルー革がおすすめ
アンクレットやジェスに使用する革は牛革・カンガルー革が主流です。カンガルー革の方が柔らかくて切れにくいとされています。お値段はカンガルー革の方が高め。交換頻度が少ない飼育用品なので、革ジェスにするならカンガルー革がおすすめ。ダチョウ革なんてのもあるらしい。
リーシュ
フクロウを係留する(つなぐ)紐のことで、先ほど紹介したジェスに取り付けます。
登山用ロープで作られています。「好日山荘」や「モンベル」などの登山専門ショップで登山用ロープを購入し、自分で作成する場合が多いです。フクロウのサイズに合わせてロープの太さ(径)を変えます。
ロープの太さや長さで価格は決まりますが、自作するなら1本100円程度で作れます。
必ず登山用ロープを使用する
一般的な紐だと強度が弱いうえにフクロウが嘴で器用にほどく可能性が高いです。リーシュは必ず登山用ロープで作ったもので鷹匠結びをして使用します。
新聞紙やペットシート
フクロウはトイレのしつけができません。フクロウが止まっている場所の下に新聞紙などを敷いて糞尿の処理をします。ただし糞尿は水っぽく新聞紙に染み込むので、新聞紙の下にさらにマット等を敷くと良いです。
フクロウを自由にすればするほどトイレをする範囲も広がるので掃除が大変になります。
ペットシートの使用について
飲みこむと危険です。吸水性がよくて便利ですがイタズラで裂いてしまう子への使用はくれぐれも気を付けてください。なにがあっても自己責任。「イタズラっ子でかわいい」では済まされない案件。
ファルコングローブ(猛禽用グローブ)
猛禽類を据えるためのグローブ。フクロウは握力が強いので据えるときは猛禽用グローブを使用します。据え回しの訓練をするなら必須。
小型種の場合は爪が引っかからない薄手の手袋で代用できますが、ロストの危険性が高くなります。猛禽用グローブは猛禽をつなぐためのリングがあるので外に連れ出す場合にリーシュを結んでおけば安心です。
猛禽用グローブは利き手とは逆の手に着用します。右利きの人が多いので、左手用のグローブが一般的で種類が豊富です。一方で右手用グローブは入手が難しいです。
市販品は1万円程度。
おすすめは鷹狩道具専門店のストゥーパーのグローブです。
移動用キャリーバッグ
フクロウを移動させる機会は何かとあります。月に1回のメンテナンス(爪切り・嘴切り)でショップへ行く場合や動物病院へ行くときはキャリーバッグが必要です。
目張りがしてあり羽根が挟まるようなスキマがないものが好ましいです。公共機関や車移動をするなら、フクロウが潰れる恐れのないハードキャリーがおすすめです。
犬猫用のキャリーバッグをフクロウに流用することが多いですが、猛禽を扱うショップではフクロウ用のキャリーバッグも販売されています。
エサ
フクロウのエサはヒヨコ・マウス・ウズラ。下処理済のお肉も販売されていますが、欠品のリスクがあるため飼い主が下処理できることが望ましいです。
エサの種類が少ないにも関わらず、個体差によってはお肉の好き嫌いがあります。
何をどれくらい与えるか?
具体的にヒヨコ・マウス・ウズラの何をどのくらい与えているかはみんな話したがらないかなりデリケートな問題。お店や飼い主によって意見が分かれやすいポイントのひとつです。フクロウ業界って閉鎖的。
エサ保管用の冷凍庫
フクロウのエサは冷凍マウスなど。エサを保管する冷凍庫は必須です。
エサは無菌なので人間用の冷凍庫と共用でも問題はありませんが、やはり人間用の冷凍庫にマウスなどを入れることに抵抗を感じる方も多いです。
家族に1人でも気にする方がいるなら冷凍庫を分けるのが無難。ペットは家族全員で飼うので、家族への気配りは大切です。
保冷バッグ
フクロウのエサは冷凍のヒヨコ・マウス・ウズラを解凍したものです。
ペットショップの店舗でエサを購入する場合は、移動中にエサが溶けないよう保冷バッグに保冷剤と一緒に持ち帰ることが好ましいです。とくに夏場は溶けやすいので気をつけてください。
通販で冷凍のままエサが家に届くのであれば無理に保冷バッグを購入しておく必要ありません。
郵送の場合は到着時に溶けていたなどの問題が起きることがあります。
保冷剤
冷凍餌を持ち買えるときに保冷バッグと一緒に保冷材もあると安心です。
また大きめの保冷材を冷凍庫にエサと一緒にいれておくと、万が一停電になったときにエサの解凍を遅らせられます。
ハードタイプの大きめの保冷剤がおすすめです。
霧吹き(水浴び用)
水浴びはフクロウにとってのお風呂。霧吹きでフクロウに水を吹きかけることにより、身体を清潔にします。霧吹きの本来の用途と使い方が違うため、何を買っても壊れてしまう消耗品です。
水を張った大きめの桶をおいてフクロウ自ら水浴びをさせても大丈夫です。
関連記事:【フクロウの水浴び】霧吹きを所望するアフリカオオコノハズク
キッチンスケール(体重計)
フクロウの体重管理用にキッチンスケールを準備します。キッチンスケールに芝を敷いてフクロウを乗せて体重を計ります。
小型フクロウであれば1g単位で計れるキッチンスケールがおすすめです。
空気清浄機
フクロウは抜けた羽根や脂粉が広範囲に舞うので空気清浄機があると便利です。シャープのプラズマクラスター搭載の空気清浄機がおすすめ。
一眼レフカメラ
フクロウを飼うと欲しくなります。私はNiconのd7500を愛用しています。
まとめ:飼育用品一覧
- パーチ
- アンクレット
- ジェス
- リーシュ
- 新聞紙(ペットシート)
- ファルコングローブ
- キャリーバッグ
- エサ(ヒヨコ・マウス・ウズラ)
- エサ保管用冷凍庫
- 保冷バッグ・保冷剤
- キッチンスケール
- 空気清浄機
- 一眼レフカメラ
残念なことにフクロウの飼育用品はAmazonのような大手ショッピングモールで買えないものの方が多いです。
猛禽を取り扱っている専門店に足を運んで揃えてくださいね。