大人気フクロウ「アフリカオオコノハズク」の値段・寿命・飼い方は?
これからアフリカオオコノハズクとの生活を夢見るみなさんが気になる情報をアフリカオオコノハズクの飼育者である私がまとめました。
フクロウを飼いたいと思った時にアフリカオオコノハズクを候補の一つに選んでいただけると嬉しいですね!
アフリカオオコノハズク
フクロウ目、フクロウ科、コノハズク属の「アフリカオオコノハズク」。通称「アフコノ」と呼ばれて親しまれています。コノハズクの中では大きい種類になりますが、フクロウ全般でみれば小型種になります。
アフリカオオコノハズクはフクロウの中ではメジャーで飼育者数も多い人気な種類です。
掛川花鳥園のポポちゃんが有名:日本一有名なアフリカオオコノハズクのポポちゃん特集
「キタアフリカオオコノハズク」と「ミナミアフリカオオコノハズク」に分けられ、外見に若干違いがあります。
関連記事:「キタアフリカオオコノハズク」と「ミナミアフリカオオコノハズク」の違い
身体の特徴
体長19~24cm、体重約200gの小型フクロウです。白い顔に黒縁のフェイスライン、身体全体にある縦模様が特徴。頭に羽角と呼ばれる飾り羽が付いているコノハズクの一種。威嚇して大きくなる時や擬態して細くなる時の身体の変化が激しいことで有名になりました。
華やかな見た目でとても可愛いです。詳しくは「特徴」カテゴリーから確認してください。アフリカオオコノハズクの特徴を可愛い写真と共にまとめています。
関連カテゴリー:アフコノの特徴
性格
性格は好奇心旺盛でややワガママ。フクロウの中では比較的動きのある種類です。表情がコロコロ変わり飼い主を飽きさせない可愛さがあります。楽しそうにイタズラする様子はまるでワルコノ…
アフリカオオコノハズクはフクロウの中ではあまり鳴かない種類です。ただし、鳴き声はあまり可愛くない気がします。
関連記事:フクロウの鳴き声はうるさい?「鳴かない動物」と言われる理由とは
フクロウは鳴かない?
ペットショップ等で「フクロウはあまり鳴きません」と言われることもありますが、種類と個体差によるところが大きいように感じます。同じ種類のフクロウの動画をみても、こんなに鳴くんだとびっくりすることもあります。
値段
生体価格は30~48万円。販売店舗により値段はまちまちで幅があります。ただし、飼育していく上でメンテナンス(爪切り・嘴切り・ジェスやアンクレットの交換等)をする必要がありメンテナンス代が今後飼育費用に上乗せされるので、どの店舗からお迎えするかが重要。
生体価格だけでなく生体購入後のアフターサービス・店舗へのアクセス等を考慮してお迎え場所を決めた方が良いです。
雛からのお迎え
フクロウのわたわたの雛はとても可愛いですが、生体管理が難しいことや、原因不明の死を遂げる場合もあるようです。わたわたの雛からのお迎えはリスクが高いことを忘れずに。安心サイズからのお迎えが無難です。
寿命
約15年。
何事もなければね…
あくまで何事もなく順調に育った場合の話。誤飲・衝突・迷子・病気などで数年で死ぬケースもあります。デリケートな身体なので何かあった時に耐えうる体力が少ないです。2年目・3年目あたりがヤバいという噂も…。
飼い方
飼育方法は大きく4種類あります。
- 係留飼育
- 半放し飼い
- 放し飼い
- ケージ飼い
パーチと呼ばれる止まり木に繋いで飼育する係留飼育、飼い主の監視下のみでの半放し飼いが多い印象。フクロウ専用部屋など安全な場所で放し飼いする方もいます。部屋で自由にする場合は、誤飲・家具への衝突事故・屋外への逃亡(戸締り)に注意が必要です。また、床を歩くことが好きな個体だと尾羽が擦れてしまうこともあります。
関連記事:【フクロウの飼育方法】係留飼育をしている5個の理由とメリット
一長一短
どの飼育方法も一長一短。飼育スタイルの違いでよくモメます。繋いでいるのは可哀想、フリーにするとぶつかって怪我をする、ケージで羽根が傷付く等々…自己責任の下、フクロウとの付き合い方を選んでください。我が家は係留飼育です。
飼育用品は以下の通り。
- パーチ(止まり木)
- リーシュ(登山用ロープ)
- アンクレット・ジェス(足革)
- ファルコングローブ
- キャリーバッグ
- エサ(ヒヨコ・マウス・ウズラ等)
- ペットシート等
- 水浴び用の霧吹きや容器
飼育用品自体は意外にも少ないです。フクロウ止まっている場所の下に糞尿を落とすので高いところに止まっていなければ糞尿の掃除は大変ではありません。
しかし、脂粉(しふん)や抜けた羽根が部屋中に散らかるのでコマメな掃除が必要になります。トイレ掃除が大変と思われがちですが、脂粉等の掃除の方が大変です。
尿酸は落ちにくい
鳥のおしっこ(白い排泄物)は尿酸といわれるもので、床などに落ちた場合は拭いても落ちにくいです。その為、フクロウがよく留まるパーチ(止まり木)の下に新聞紙やペットシートを敷いて掃除します。
関連記事:【フクロウ飼育用品】ふくろうと暮らす為に必須な飼育用品一覧
ぎりぎりフライト可能
アフリカオオコノハズクは調教してフライトすることが「ぎりぎり可能」です。
グローブの上を安全だと思わせて体重が落ちれば飛んできます。
「ぎりぎり可能」というだけあって、決してフライト向けではありませんしバードショーにも出てきません。アフリカオオコノハズクのフライトを楽しめるのは飼い主だけの特権です。ただし、身体に負担をかけ過ぎないように体重を落とす場合は細心の注意が必要です。
猛禽でフリーフライトを楽しみたいという優先度が高いならアフリカオオコノハズク等の小型フクロウはおすすめしません。フライトの得意なフクロウはメンフクロウやベンガルワシミミズクが代表的です。ハリスホーク等の鷹はもっとフライトが得意です。
アフリカオオコノハズクの調教によるフライト後には、体重を元の水準まで戻し休憩する期間(少なくとも半年)を設けることも必要です。
関連記事:【訓練記録】小型フクロウのアフリカオオコノハズクを調教してフライトは可能か?
エサ
マウス・ウズラ・ヒヨコを下処理したものを与えます。下処理済みで成型肉のようなもの(見た目がグロくない)も販売されていることもありますが、欠品等でエサを切り替えなくてはならなくなった時を考えると飼い主自身でエサの下処理をできることが好ましいです。
関連記事:【フクロウのエサ】マウス・ヒヨコの下処理方法と捌き方(グロ注意!)
どうしても出来ないなら無理してまで猛禽をペットに選ぶ必要はありません。近年はフクロウカフェでもエサの下処理方法を実践で教えてくれる場所もあるので試しに行ってみるのも良いかもしれません。試しにやってみたら意外と平気な人は多いです。あとは慣れ。
美味しそうに食べるので、意外にも食事中は可愛い表情を見せてくれます。アフリカオオコノハズクの可愛い食事風景は関連記事より確認してください。
関連記事:【禁断の食事風景】フクロウが美味しそうにエサを食べている画像集
水分補給の役割
エサは単にお腹を満たすだけでなく「水分補給」の役割をしており、フクロウはエサから水分を摂取します。フクロウの為に水飲み場を設置したからといって必ず水を飲むというわけではありません。
まとめ:アフリカオオコノハズク
英名 | White-faced Owl |
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値段 | 30~48万円 |
体長 | 19~24cm |
体重 | 約200g |
分布 | アフリカ |
アフリカオオコノハズクはとっても可愛い種類のフクロウです。当サイトは「アフリカオオコノハズク専門サイト」を掲げているので、他の記事も読んでいただけるとより魅力が伝わると思います。
フクロウを飼いたいと思った時にアフリカオオコノハズクが候補の1つにあがれば幸いです。